生物学基礎I(6/24)小テストの回答

6/24日開講の生物学基礎Iでは以下の2問のいずれかに答えてくださいという出欠代わりの小テストを出題しました。以下にその回答例と解説を掲載しておきます。

1. 様々な動物で独立に進化が起こったと考えられる体の構造の例

講義中で説明したのは眼(光受容器)の進化でしたが、このほかにも足や翼、陸上への進出を可能にする呼吸器などを揚げることができると思います。

2. 過去に起こった大量絶滅の推定される原因(複数)

講義中で説明した以下の3つの大量絶滅の例のうちの二つを揚げることができれば合格でした。

・寒冷化による海水面の低下とその後の温暖化による無酸素水塊の上昇(オルドビス紀の例)

・超大陸の形成による大規模火山活動(スーパープリューム)により大気中に放出されたCO2による温暖化(ペルム紀末の例)

・隕石の衝突によって生じた塵を大量に含む雲による全地球規模の寒冷化(白亜紀末)

アンケートの答え

FSM

そしてアンケートの答えですが、アンケートで示した図(上)は「空飛ぶスパゲティモンスターによるアダムの創造」(絵をクリックすると出展である英語版のWikipediaのページに飛びます)といって、空飛ぶスパゲティモンスター教というパロディ宗教の経典に書かれた、ミケランジェロの「アダムの創造」(ヴァチカンのシスティーナ礼拝堂に飾られている神が最初の人類たるアダムに命を吹き込む場面の図;下)を模した(パロディにした)絵です。

アダムの創造

(絵をクリックすると出展である英語版のWikipediaのページに飛びます)

空飛ぶスパゲティモンスター教というのは創造説を公教育に持ち込むことを批判する人たちがつくったパロディ宗教(詳しくはhttp://ja.wikipedia.org/wiki/空飛ぶスパゲティ.モンスター教を参照して下さい)です。進化を巡る文化的話題の一つ、ということで。

書かれていた質問への回答

何人かの人から、”ホメオティック遺伝子”とHox遺伝子の違いが分からなかったとの質問を受けたのでその違いを書いておきます。

ホメオティック遺伝子というのは、

”生物発生の初期において組織の前後軸および体節制など、体の作り方を決定する一連の遺伝子の総称”

のことで、一方、Hox遺伝子というのは

”新口生物(分類・形態学の講義内容を参照のこと)がもつホメオティック遺伝子の仲間の一種”

のことで、脊椎動物はhoxa, hoxb, hoxc, hoxdの4つのhox遺伝子をもっています。線形動物などの旧口動物はHox遺伝子とは別のホメオティック遺伝子を持っていて、アンテナペディア複合遺伝子 (Antennapedia complex) とバイソラックス複合遺伝子 (Bithorax complex)と呼ばれています。

名古屋大・院生命農学研究科・水圏動物学研究室 神経生理学グループ(阿部)をもっと見る

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